1月10日の日曜日は、銚子港へ今年2度目のカモメウォッチングに行ってきました。前々回の釣り糸(テグス)を飲み込んだミツユビカモメが気になっていたというのもあります。
あのミツユビカモメには会えませんでしたが、おそらく釣り糸による被害と思われる、片足を失ったウミネコを2羽見つけてしまいました。
釣り糸は見あたりませんでしたが、足に絡んで壊死してしまい失ってしまうという事例は多く見聞きしていますので、私が見た2羽も同様の可能性は高いかと思います。
ユリカモメと2羽のウミネコが仲良く並んでいたところを撮ったのですが、右端のウミネコの左足の水掻きがないことに気づきました。
水掻きは失われていましたが、かろうじて歩くことはできていました。でもとても痛々しい光景でした。
飛び立ったところ。
このあとカモメが集まる別の場所に行ったのですが、また見つけてしまいました・・・。
最初、上の写真の子が移動してきたのかと思いましたが、下の子が失ったのは右足でした。
カモメ同士のちょっとした場所の取り合いはよく見る光景ですが、一本足のため、かなりバランスを崩してよろめいていました。
でもなんとかこらえて体勢を立て直していました。
2羽とも他のカモメと同じように飛んで魚を捕ったりしているところは確認しましたので、かなり不自由でしょうが、生きのびていくことはできるのかなとは思います。
今回の写真はblogにアップするかどうかかなり迷いましたが、こういう事例が少なくないことを一人でも多くの人に知ってもらえればと思い、載せることにしました。
この日はほかにもびっこを引いているカモメを2羽見かけましたし、私が行った前日の1月9日にやはり銚子港で2羽のテグス被害のカモメを見つけた方がいらっしゃいます。
(その内の一羽は漁網に絡まって身動きできなくなっていたところを救出されたようです)
また、いつもお世話になっているy_storkさんも、片足を失ったセグロカモメのことを紹介されています。
ネットで検索すると、この手の被害の記事もたくさん見つかります。(少しですが、下の方でリンクしておきます)
こういう被害を少しでも減らすために、自分ができることとして、捨てられた釣り糸を見つけたら拾っておくこととか、被害の事例をこうやって知ってもらうとか、いろいろ考えてやっていきたいなと思っています。
また、釣り糸が絡まって怪我をしている鳥を見つけて捕獲できる状況に出くわすことも考えて、カメラバックに糸を切るためのはさみなどを用意したり、自治体の鳥獣保護担当の連絡先を携帯に登録しておくということもやっていこうと思います。
ちなみに、先日報告したミツユビカモメの件は、y_storkさんに見習って日本鳥類保護連盟に報告したところ、写真をWEBに掲載していただけました。
■釣り糸被害の野鳥の記事の例
・脚に釣り糸ウミネコ悲し 石垣 マナー問題に 2009年12月20日 沖縄タイムス
・釣り客モラル低下、放置の針・糸でヘラサギ死ぬ 2009年12月18日 読売新聞
・御前崎港の野鳥が釣り糸に悲鳴 大石さん調査「釣り人はマナー守って」 2009年12月27日 中日新聞
・哀れウミネコ、片脚失う 放置された釣り糸絡む 2008年3月3日 八重山毎日新聞
・首に釣り糸の絡まったカモメ 捕獲失敗… 2007年5月日 日テレNEWS24
■関連過去記事
・釣具被害のカモメ 2010.01.03 銚子港
・釣具被害のカモメ 09.03.29 三浦海岸
Author:J.Seagull
カモメや身近な鳥さん中心にたまに飛行機・その他、という感じで素人丸出しの写真をアップしております^^;
人様のblogも拝見しておりますが、コメント無精、というかちょっと苦手意識があるので、いつも読み逃げばかりです(汗)