ミツユビカモメに会ったのは3年ぶりでしたが、3年前と同様、テグス(釣り糸)被害を受けたミツユビカモメにも出会ってしまいました。
このような釣り糸がなにかに絡まって身動きできなくなり(参考・救出事例)、命も落とす野鳥も決して珍しくはありません。
1月10日の日曜日は、銚子港へ今年2度目のカモメウォッチングに行ってきました。前々回の釣り糸(テグス)を飲み込んだミツユビカモメが気になっていたというのもあります。
あのミツユビカモメには会えませんでしたが、おそらく釣り糸による被害と思われる、片足を失ったウミネコを2羽見つけてしまいました。
釣り糸は見あたりませんでしたが、足に絡んで壊死してしまい失ってしまうという事例は多く見聞きしていますので、私が見た2羽も同様の可能性は高いかと思います。
ユリカモメと2羽のウミネコが仲良く並んでいたところを撮ったのですが、右端のウミネコの左足の水掻きがないことに気づきました。
今回、初めてお目にかかったミツユビカモメですが、見かけたのは一羽だけでした。その一羽が、しばらく私のいた場所の近くを飛んだり水を飲んだりしていたのですが、写真を撮っているうちに、おかしなコトに気づきました。
クチバシの下から、胴体に沿って釣り糸のようなものがみえます。
先日(4/22)の三浦海岸での撮影小旅行は楽しかったのですが、実は楽しいことばかりではありませんでした・・・。
クチバシに釣り具が絡まってしまっています。
他のかもめの群れから離れて、一羽だけポツンと佇んだまま・・・。ほとんど動こうとしませんでした。おそらくエサも食べられなくなってしまったと思われます。
この羽の色からして、きっとまだ若いカモメだと思います。
口を開けたところをトリミングしました。
舌にまで絡まってしまっているように見えます。
できることなら捕まえて何とかはずしてあげたかったのですが、2~3mまで近づくと、やはり逃げてしまいます。ただ、逃げるといっても飛ばずに歩いての逃避です。
そのうち、子ども(人間の)がやってきて、このカモメに走り寄ったのですが、その時はさすがに飛びました・・・が10数m離れたところに降りてしまうといった具合です。
なにもしてあげられないまま、この場を離れざるをえなかったので気になっていたのですが、翌日、いつもお世話になっているy_storkさんもblogでこのカモメのことを書かれていました。さらに、その翌日には、衰弱したことをめざとくさとったカラスたちにつつき回されるまでになってしまったと・・・。
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しかし昨日、y_storkさんによって無事保護され、動物病院で絡んだ釣り具もはずしてもらえたようで、ホントにホッとしました。
エサも与えてもらえたようなので、このあと無事に体力を回復して元気になることを祈らずにはいられません。
y_storkさんのblog「カモメが舞う渚」 三浦半島 海辺の風景の記事
→ 釣具を呑み込んだカモメ No.1
→ 釣具を呑み込んだカモメ No.2
→ 釣具を呑み込んだカモメ No.3
実はカモメを撮っていると、釣り具が絡んだのを見かけることがたびたびあります。撮った写真を後で見て気づくこともあります。
釣り具が左足に絡んだまま飛んでいるカモメ。ブレてしまったのでわかりにくいですが・・・2008.1.4銚子港にて
他にも釣り具が絡んだカモメの写真があるはずなのですが、写真が多すぎて見つけられませんでした(汗)
Author:J.Seagull
カモメや身近な鳥さん中心にたまに飛行機・その他、という感じで素人丸出しの写真をアップしております^^;
人様のblogも拝見しておりますが、コメント無精、というかちょっと苦手意識があるので、いつも読み逃げばかりです(汗)